玉ねぎで疲労回復

今が旬の新玉ねぎ。最近スーパーでよく見かけるようになりましたよね。私の家の近くでも4個で99円という特価で販売していました。よく見かける茶色の皮の玉ねぎは収穫後乾燥させて貯蔵した物で、白っぽい新玉ねぎは、水分が豊富で甘みが強く、春だけに出回る旬の味覚です。今回は玉ねぎに注目してみましょう。

玉ねぎが血液をサラサラにするということは良く知られていましたが、実はこの効果を臨床試験で実証した研究は今まではあまりなかったそうです。

第44回 日本動脈硬化学会総会「学術集会にてタマネギエキス継続摂取による食後の血管内皮機能改善効果を確認」

濃縮タマネギエキスの継続摂取が血管内皮機能に及ぼす影響


引用元:ハウス食品株式会社
http://housefoods.jp/company/news/dbpdf/218963921212cf2.pdf

グラフは濃縮玉ねぎエキス粉末を1カ月間毎日摂取した結果を表したものです。※FMD値の数値が高い方が血管がしなやかに拡張でき、健康であると言えます。

健康な人に対しても血管の健康に役立つ可能性があることが分かったという結果です。玉ねぎには未知なるパワーがまだまだあるかもしれませんね。

玉ねぎの栄養素

玉ねぎはビタミン類の含有量が少ない野菜ですが、ニラやにんにくなどにも特有で、刺激や匂いのもとになる「硫化アリル」という栄養成分が多く含まれています。

硫化アリル

玉ねぎを切ると涙が出てきますよね。これは硫化アリルの影響です。玉ねぎには、硫化アリルが豊富に含まれており、次のような健康に対する効果が期待できます。

動脈硬化の予防
血液をサラサラにする効果に加え、善玉コレステロールを増やし悪玉コレステロールを減らす働きがあります。
血流の改善
血液の凝固を遅らせ、血流を改善し血栓をできにくくする働きがあります。
疲労回復効果
ビタミンB1の吸収や働きを高め、体の新陳代謝を活発にして、疲労回復を早める効能があります。

硫化アリルとビタミンB1はとても相性のいい食べ合わせです。ここでビタミンB1の働きについてみていきましょう。

ビタミンB1

ビタミンB1は、水に溶ける性質をもつ「水溶性ビタミン」です。糖質からのエネルギー産生と、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをします。脳のエネルギー源は糖質だけなので、頭を使う時はビタミンB1が重要な役割を果たします。

100g中含有量(mg)
豚ヒレ肉 0.98
豚もも 0.90
豚かたロース 0.66
和牛肉ヒレ肉 0.09
和牛もも 0.09
和牛かたロース 0.06

ビタミンB1はお肉に多く含まれますが、お肉の中でも豚肉に多く含まれています。豚肉と牛肉で比較してみてもかなり違いました。その他にも、お米(ヌカの部分に豊富なので玄米や胚芽米)、レバー、豆類などにも多く含まれています。

ビタミンB1が不足すると糖質がうまくエネルギーにならないため、食欲がなくなったり、疲れやすいというような症状が出てしまいます。栄養素をバランスよく摂ることは本当に大切なんですね。

次に、ビタミンB1の年齢性別の食事摂取基準を見てみましょう。この数値は欠乏症にならない最低ラインとお考えください。

男性 女性 女性
1~2(歳) 0.5 0.5 妊婦初期(付加量) 0.0
3~5(歳) 0.7 0.7 妊婦中期(付加量) 0.1
6~7(歳) 0.8 0.8 妊婦末期(付加量) 0.2
8~9(歳) 1.0 1.0 授乳婦(付加量) 0.2
10~11(歳) 1.2 1.1
12~14(歳) 1.4 1.2
15~17(歳) 1.5 1.2
18~29(歳) 1.4 1.1
30~49(歳) 1.4 1.1
50~69(歳) 1.3 1.1
70以上(歳) 1.2 0.9
ビタミンB1の年齢性別の食事摂取推奨量(mg/日)
「日本人の食事摂取基準(2010年版)」より

平成21年の国民健康・栄養調査では、平均で男性0.90mg/日、女性で0.78mg/日摂取しています。脂溶性ビタミンと違って身体に溜め込むことが出来ないので毎日しっかり摂りたい栄養素です。


玉ねぎたっぷり豚肉の生姜焼きと新玉ねぎのフレッシュサラダ

豚肉と玉ねぎを一緒に食べると、玉ねぎの含まれる「硫化アリル」が体内でお肉に含まれるビタミンB1と結合し脂溶性「アリチアミン」という物質となり、結果ビタミンB1の吸収が高くなります

またビタミンB1は、一度に大量に摂取してもすぐに尿などから排出されがちですが、玉ねぎと一緒に摂る事で、体内に長く留まり、ビタミンB1を少しずつ離しながら吸収させていくので吸収効率を上げる事が出来ます。(さらに、アリチアミンはビタミンB1よりも腸管からの吸収がよいと言われています)

硫化アリルは水溶性のため、サラダなどとして生で食べる場合は水に長時間さらしていると溶け出してしまいます。新玉ねぎは瑞々しく、辛みが少ないので、薄くスライスしてそのまま使うといいですよ。

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