第38回 実践!【解毒(デトックス)】 現代人に必要な「2つの解毒法」

近年、健康生活に欠かせないキーワードとして定着している「デトックス」。皆様もよく耳にする言葉ではないでしょうか?
「デトックス(解毒)」とはつまり、体内に溜まった有害物質を体外に排出して、栄養素を有効に利用し、スムーズな代謝を行える身体にすること、です。

人間はもともと、このデトックス機能が備わっています。たとえば、肝臓で有害物質を無毒化したり、腎臓で血液を濾過したり、発汗や尿、便などと一緒に必要のないものを排出する仕組みがそれです。

しかし、一昔前に比べ、加工食品に含まれる食品添加物、大型魚に蓄積された有機水銀、車の排気ガスなどの大気汚染はじめ、私たちの身の回りにはありとあらゆる有害物質が取り巻くようになり、これらの蓄積が原因と考えられる様々な不調が現れるようになりました。近年「デトックス」という言葉が巷にあふれるようになったのも、人間が本来持つ解毒システムでは追いつかないとこまで来ているからと考えるのが妥当でしょう。

現代人に解毒が必要な理由

  • 食品添加物、加工食品の増大
  • 水銀、鉛などの有害ミネラル汚染
  • 環境ホルモン
  • 農薬や化学肥料の多用
  • 排気ガスに代表される 大気汚染 etc

例えば、食品添加物にいたっては、1日およそ100種類以上を口にしているともいわれ、これは1年で換算すると、なんと4キロ相当にもなります。また、私たち日本人は生魚を良く食べるため、水銀の蓄積量が欧米人に比べて多いようです。それだけでなく、上記に挙げられた事項をすべて避けることは不可能です。つまり、自分で想像している以上に不必要なものが体内に溜まっていると考えたほうが良さそうです

事実、アトピーなどのアレルギー疾患や生活習慣病の罹患率は年々増大傾向にあり、これは溜まった有害物質をスムーズに排出できないことからなる代謝異常が一つの要因となっています。また、有害物質の蓄積は肉体的な病を引き起こすだけでなく、倦怠感やイライラといった精神面まで様々な不調の原因にもなっていると考えられています。

そこで今回は、本来もつ解毒システムのほかに現代人が意識して実践すべき「2つの解毒法」について解説してみたいと思います。一つは有害物質を「無毒化」することの促進、もう一つは有害物質を「追い出す」ことの促進です

現代人に必要な2つの解毒法
1. キレーション…「無毒化」を促進する

キレーション(キレート)とは「挟み込む」という意味で、キレート作用をもつ物質が有害物質を挟み込んで毒性を封じ込め、体外に排出する解毒法です。

医療として薬剤を用いることもございますが、基本的には日頃の食事からキレート作用のある栄養素を意識して摂ることを考えます。

【代表的なキレート栄養素と食材】

  • 亜鉛…海藻類、豆製品、ナッツ類
  • セレン…ワカサギ、イワシ、ホタテ、カレイ、玄米
  • ケルセチンや硫化アリル…玉ネギ、ニンニク、ネギ
  • 含硫アミノ酸…イワシ、サンマ、アジなどの青背魚
解説

亜鉛は肝臓で働く解毒酵素やキレーション物質の材料になるだけでなく、ミネラルとして性質の似たカドミウムや鉛を体内にとどまりにくくします。セレンは、体内に入り込んだヒ素や水銀を無毒化する働きを持っています。含硫アミノ酸や硫黄化合物はキレーション物質そのもの、あるいはその材料として働く栄養面からのキレーションの中心的存在です。

※とはいえ、これらの栄養素を持つ食材が農薬や化学肥料を使って栽培された野菜類だったり、汚染された海域または、人工飼料や抗生物質で養殖された魚介類の場合、逆に毒素を溜め込むことになりかねません。この点に注意しながら、上記食材を組み合わせた食事を心がけるようにするとともに、解毒栄養素を抽出したサプリメント類を活用することもおすすめいたします。

参考(外部リンク)…含流アミノ酸配合ヘンププロテイン

2. ファスティング…毒素を「追い出す」を促進する

続いて「追い出す」解毒法として、最も有効なのがファスティング(断食)です。

体に入った有害物質は主に脂肪組織に蓄積するのですが、ファスティング中に食べ物から栄養をとれなくなると、体脂肪を燃焼させてエネルギーを得ようとします。このとき、同時に脂肪組織に溜まっていた有害物質が遊離して血流にのり、体外への排出が促進されます。

加えて、食べることを休むことで胃や腸、すい臓、肝臓、腎臓といった内臓を休ませることができ、人間本来の解毒機能をも活性化することにもつながります。

理想は3か月に一度のファスティング

有害物質が食べ物を通じて体内に入ってくるケースが多い以上、「食べること」と「解毒すること」はセットで考える必要があります。つまり、定期的に「食べること」を休み、リセットして「追い出す」アプローチを実践することが大切です。キレート作用のある栄養素で無毒化しながら、理想は3か月、少なくとも半年に一度のファスティングをおすすめします。

ファスティングについて詳しくはこちらをご覧ください。

ここまで、私たちが意識して実践すべき「2つの解毒法」について解説して参りました。繰り返しますが、現代人は「過食」「高脂肪・高タンパクな食事」「食品添加物・農薬」「環境汚染」…など、なにをどのようにしても立ち行かないような状況の中で日々、過ごしています。ここに挙げた2つの解毒法ついて理解を深めて頂いた後は、是非実践していただき、溜めない身体を獲得しましょう。

参考文献「頭がよくなる脳内デトックス」山田豊文著(青春出版社)

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