第58回 ココナッツオイルの健康作用と使い方について

 昨今ブームが続くエキストラバージンココナッツオイル。健康食品店だけでなく、雑貨屋やスーパーにも入荷しているのをよく見かけますね。しかし「食べても塗っても良いとは聞くけど、具体的にどうやって使ったらいいの?」「健康に良いとは聞くけど、どのように良いの?」と疑問に思う事も多いのではないでしょうか?

 そこで今回は、大人気のココナッツオイルの働きや、主な使い方について解説して参ります!

ダイエットに

ココナッツオイルが吸収される際に発生したエネルギーは代謝を高め、より多くのカロリーを消費するよう働く事がわかっています。つまりココナッツオイルはそれ自体が脂肪になりにくいだけでなく、もともと身体に蓄えられていた脂肪も燃えやすくするのですね。

やせやすい身体を作るのに役立つのでダイエットにも役立ちますし、肥満の解消につなげることが出来れば心臓や血管のトラブルが起こるリスクを減らすことが出来るため、健康管理に役立ちます。

心疾患の予防

油を取ると、悪玉コレステロールが増えて血液がドロドロになったり、心臓の病気に繋がったりというイメージがありますが、ココナッツオイルの場合はコレステロール値にほとんど影響しません

それどころか、ココナッツオイルが代謝を促進したことで、LDL(悪玉コレステロール)の値が減少し、HDL(善玉コレステロール)の値が増加した事例もあるそうです。

コレステロールが気になる方は、料理に使っている油をココナッツオイルに変えてみると良いかもしれませんね。

抗菌力&免疫力UP

ココナッツオイルに含まれる「中鎖脂肪酸」には、人間の持つ免疫力を高めると同時に、人体に害をもたらす細菌やウイルスに対抗する抗菌作用があります。

特に「ラウリン酸」と呼ばれる脂肪酸に強い抗菌作用があるとされ、これはココナッツオイルに約50%含まれています。人間も含めて哺乳類の母乳にはこの「ラウリン酸」が含まれており、病原体への対抗力がほとんど無い赤ん坊の免疫力向上に一役買っていると言われています。

世界には、火傷や切り傷、にきびなどに対して、ラウリン酸の抗菌作用で患部を清潔に保ち、回復を早められるように塗り薬のようにココナッツオイルを利用する地域もあるそうです。

脳を元気に

アルツハイマー病になり脳の神経細胞の働きが障害されると記憶障害や判断力の低下などの症状が現れます。これは脳の神経細胞が「ブドウ糖」というエネルギー源を利用できなくなり、充分な働きを維持できなくなるためです。

この時ブドウ糖の代わりに脳の栄養源となるのが「ケトン体」というものです。この「ケトン体」は、通常は体内のブドウ糖が少ない時にだけ体内で生成される仕組みになっていますが、ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、体内のブドウ糖量に関わらずにケトン体に分解されます。そのため手軽にケトン体を補給し、脳の栄養として利用することが出来るのです。

あくまで食品ですので、実感や結果には個人差がありますが、実際に認知症の症状が改善した事例もあり、近年注目を集めています。

使い方

調理用の油として
ココナッツオイルは熱に強いため、炒め物や揚げ物にも適しています。揚げ油の場合は、濾して何回も使う事ができます。色が変わってきたら新しい油に交換してください。
バター代わりに
トーストに塗ったり、お菓子作りに。お菓子を作る場合は、バターやその他の油の一部をココナッツオイルに置き換えると作りやすいでしょう。もちろん全量をココナッツオイルに置き換えても美味しく作ることが出来ます。
飲み物やドレッシングに
ココナッツオイルをあたためて液状にし、お好みのものとよく混ぜ合わせます。冷たい物と混ぜるとココナッツオイルが固まってしまうので注意してください。
冷たい食べ物のトッピングに
アイスや冷たいヨーグルトなどにオイルをかけると固まるので、パリパリとした独特の食感を楽しむことが出来ます。
オイルプリング
口の中にココナッツオイルを含み、15分ほどぶくぶくうがいをする。うがいがおわったら吐き出して捨てる。口内の雑菌を排除し、解毒をすすめ、免疫力の向上に繋がると話題の健康法です。
傷や火傷の治療に
抗菌作用で患部を清潔に保ち、回復を早めます。虫さされの跡などにも良いと言われています。
保湿オイルとして
顔や身体に塗って、保湿やニキビ予防などに利用できます。少量ずつのばして浸透させ、何度か重ねて付けるようにすると、よく浸透します。食用で無添加のものを選べば、舐めても安心なので赤ちゃんや小さなお子さんのかぶれ防止などにも愛用されています。妊婦さんのマタニティマーク対策にも人気です。
ヘアケアに
乾いた髪になじませて30分程度置き、その後は通常通り洗髪します。そのほか、ドライヤー前やスタイリング時に少量つけてツヤを出すなど、市販のヘアオイルと同様に利用できます。

 天然のココナッツオイルは気温が25度よりも低いと白く固まり、それ以上だと透明な液体状になる性質があります。固体と液体の状態を繰り返しても品質は変わりませんし、熱や光に強い南国生まれの油ですので、夏でも常温保管で大丈夫です。

 固まっている方が使いやすい場合は、夏も冷蔵庫で保管していただくと良いでしょう。瓶からそのままスプーンですくっても良いですし、製氷皿などに入れて冷やしておくと、1ブロックずつ使えて便利です。自分の使いやすい方法を工夫して、色々なことに活用してみてくださいね!

(管理栄養士 黒木みなみ)

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