注意欠陥多動性障害(ADHD)

栄養素と望ましい摂取量

カルシウムとマグネシウム1000mgと500mg(2対1)

ビタミンB群50mgを1日2回

ビタミンC3000mgを分けて

ビタミンE600IU

亜鉛80~100mgを分けて

解説

中枢神経系統のメカニズムに障害を持ちます。カルシウムとマグネシウムは沈静効果があります。ビタミンB群は脳の機能と消化を正常に保つために必要。副腎機能も改善し、神経伝達物質を調整し、炭水化物をエネルギーに変える過程でもはたらきます。特にビタミンB5(パントテン酸)とB6が必要です。ビタミンCも抗ストレスとして。ビタミンEは細胞膜の保護と血流改善。

亜鉛は多くの注意欠陥・多動性障害の子供で欠乏が見られます。高単位なので、食後に、できるだけ分けて摂ってください。

ビタミンやミネラルがADHDの治療に効果(BBC News)

引用元:Vitamins ‘effective in treating ADHD symptoms’

ビタミンやミネラルが注意欠陥多動性障害(ADHD)の治療に有益となりうることを、ニュージーランドの新たな研究が示唆している。

サプリメントを8週間与えられたADHDの成人では、集中力の持続時間や多動といった面でわずかな改善がみられた。研究チームは、さまざまな種類の栄養素が脳の機能を改善させたと考えられることを述べている。成人の20人に1人がADHDを有しており、注意力の欠如や集中の困難、衝動性などの症状を特徴とする。

「British Journal of Psychiatry」誌に掲載された今回の研究では、さまざまな種類のビタミンやミネラルがADHDの症状緩和にも役立つと考えられるという。研究では、ADHDの成人80名に対し、ビタミンDやビタミンB12、葉酸、マグネシウム、鉄、カルシウム、亜鉛、銅を含むサプリメントか、もしくはプラセボのいずれかが与えられた。

8週間後、サプリメント群ではプラセボ群に比べ、注意力の欠如と多動性・衝動性の両方において大幅な改善がみられた。カンタベリー大学(ニュージーランド)の心理学者らは、ビタミンやミネラル(微量栄養素)の効果は軽度ではあるものの、代替医療のアプローチを模索している人には特に有益だろうと述べる。

「今回の研究は、成人のADHDの治療における微量栄養素の効果について、予備的なエビデンスを提供するものである」。研究を指揮したJulia Rucklidge教授はこう述べる。「これは、薬物治療を受け付けないようなADHDの人における、新たな治療オプションとなりうる。」

カテゴリー: 症状別栄養療法   パーマリンク