ファスティングQ&A

ファスティングQ&A集

ファスティングダイエットに関してよくある質問、疑問お答えしました。どうぞご参考ください。

Q:01
ファスティングって何?

A:01
もともと「ファスト(fast)」というのは断食のことで、英語の「breakfast」(ブレークファスト=朝食)という言葉は、「fast」(断食)を「break」(破る)というキリスト教の言葉に由来しています。断食は洋の東西を問わず、宗教的な儀式や精神的修行の一形式としての古代からユダヤ教、キリスト教、バラモン教、ヒンズー教、ジャイナ教、仏教、回教、道教などでしばしば行われています。

こちらで取り上げている「ファスティング」は主に野菜や野草のエキスを糖質による発酵抽出で完成させたジュースや他数種のビタミンやミネラル、アミノ酸等が含まれたジュースを用いながら行いますので一般的な断食とは異なり安全に行うことが出来ます。

Q:02
どんな効果があるの?

A:02
ファスティングは単にやせることを目指すものではありません。特に次のような効果があります。
1)病気を早く治す
2)臓器を休ませる
3)血液をきれいにする
4)肝臓をきれいにする
5)大腸をきれいにする
6)理想の体重を保つ
7)毒物を排泄する
8)感覚を鋭敏にする
9)呼吸をきれいにする
10)免疫力を高める
ざっくばらんに言えば、ファスティングというのは煙突掃除です。
煙突内部がすすで汚れるように、胃腸を初め消化器官は使われ続けるためになかなか洗浄したり掃除したりすることができません。身体が汚れれば、風呂やシャワーできれいにするように、消化器系も掃除を行うことで身体本来の働きを取り戻すことによって上記のような効果を生みだすのです。

Q:03
他に効果のある症状は?

A:03
ファスティングでは先程述べたような体質改善と解毒だけではなく、次のような症状に効果があることがわかっています。

一般症状:肥満、肌荒れ、腰痛、慢性疲労、炎症、生理不順、アレルギー、高血圧
消化器系:消化不良、便秘、口臭、胸やけ、過敏性大腸症候群
皮膚系:にきび、潰瘍、皮膚炎、ヘルペス

ですからメタボ対策や不定愁訴対策、痴呆予防のほか、普段のやる気や集中力を高めたり、虚弱体質、アンチエイジング対策等。

普段の食事とは違って、ファスティング中は、
・カロリーが少ない
・塩分が少ない
・消化器系を使わない。
などのことにより、内臓を休めることを中心に身体にいろいろな変化が起こります。
まずカロリーが少ないことによって、ある時期までは肝臓で蓄えられたグリコーゲンを使って身体にエネルギーを供給しますが、それが難しくなると脂肪を燃焼させてエネルギーを作りだします(一部タンパク質もエネルギー源として用います)。ナトリウムが少ないことによって組織の水分保持が難しくなりますが、反面全体としては身体の中の水の循環が良くなり、老廃物が排泄されます。なおナトリウムが少ないために副次的に血圧が下がったり、頭痛などが出るケースも見られます。

Q:04
ファスティングでどのくらいやせますか?

A:04
やせ方(重さや部位)には個人差があります。一般的には3キロという声が多いです。
ファスティングの場合、仮に連続1週間以上行っても、体重は減らなくなってきます。身体が省エネ設定になるためです。減量面だけで考えれば3日が適当であるとも言えます。また安全性も3日ファスティングはそれ以上に比べてかなり安全です。ファスティングは何度か行うことによって自然と間違った食習慣を変え、過食であった方がその傾向がなくなるという方も多く、2,3ヶ月に一度は続けて実施されることをおすすめします。

Q:05
便秘については改善しますか?

A:05
ファスティング期間中、体は省エネモードに入ります。一番大きいエネルギー削減は食事をしないために消化器官を使わないということです。
消化器官を休ませることによって、そのエネルギーを体を修復させる働きに集中させるというのが、ファスティングによる健康増進の基本的な考え方です。
ただこれによって、胃腸の働きそのものが弱まったり、冷えを伴ったりすることがあり、多少、便通が悪くなるケースが見られます。他方、ファスティング期間は解毒のために排泄しようという働きが起こりますので、こちらの作用が勝てば、排泄が起こります。(腸の環境変化には個人差があります)
いずれにしてもファスティング期から復食期の初期は腸を動かすためには一つ目はしっかりと水分摂取。(冷たいものは上の理由からもよくありません。)
二つ目は運動です。散歩程度で結構ですので、30分ぐらい少し強めに歩かれるのがよいでしょう。

Q:06
ファスティングの方法は?

A:06
3日間ファスティングのプログラムは通常生活を行いながら行いますが、準備期間と復食期を3日間ずつ入れてトータルで9日程度を1サイクルとされるのが良いでしょう。復食期をおろそかにされがちですが、ファスティングは復食期を終えてようやく終了すると考えてください。
5日間や7日間のファスティングもできる限り準備期間と復食期間をとるようにして下さい。特に復食期間はファスティング期間と同じくらいかけるのが理想です。休ませていた胃腸は普通の食事を簡単に受け入れてくれませんので、復食期はファスティング同様に大事であるとお考え下さい。

⇒詳しくはファスティングの方法をご参照ください

Q:07
ファスティングに適したドリンクって?

A:07
ファスティング用のジュースとして求められる条件は植物のエキスが多いこと。生野菜で作られるジュースもよいのですが、多種類の野菜のエキスを得られず、カロリーも低いために充足感も得られません。当然安全度も低下します。当サイトでは約80種の野草や野菜を1年発酵させ、カロリーのある植物エキスを十分に含み、有用なビタミンやミネラルやアミノ酸が含まれた専用酵素ジュースを推奨しています。

Q:08
ファスティング前の食事って具体的にどんなもの?

A:08
一汁二菜を基本として、消化のよいものとします。野菜も生で摂るのがよいでしょう。毎朝食後にマグネシウムや亜鉛、ビタミンB群の豊富な総合ビタミンミネラルサプリメントをとると代謝が促進されますので効果的です。

例)
主食:米(玄米、胚芽米、雑穀米、白米と押麦を混ぜたものなど)
味噌汁:わかめ、なめたけ、季節の野菜など3種類以上の具を入れましょう。味噌も良いものを選びましょう。
豆腐:冷やっこに生姜、刻みネギ、しょうゆを添えて
サラダ:旬の野菜を使ったサラダをよく噛んで食べましょう。ドレッシングはノンオイルのものが良いでしょう。醤油やレモン汁、質の良い塩を用いて大根おろしやトマトの角切りを野菜にからめて食べるとドレッシングなしでも美味しく食べられます。また、刷りゴマや紫蘇、かつおぶしをトッピングしても楽しめます。
水:ミネラルウォーター又は塩素の入っていない浄水した水を飲みまししょう。水道水は避けて下さい。

難しければ、まず和食でなるべく粗食、穀類と野菜を中心に油ものを控えるというのでいいでしょう。
⇒理想的なマゴワヤサシイ食事

Q:09
どうしてもおなかがすいたときは?

A:09
最初はジュースだけで食べずにいられるの?と思われがちですが、ジュース自体に栄養(カロリー)があるので思ったほど空腹感はほとんどありません。もし空腹を感じたら、まず水を飲んで解消するようにしてください。それでもダメな場合はスイカかメロンを一切れ食べてください。ジュースを細かく分けて摂るというのも血糖値の安定面から見て有効です。

Q:10
ファスティングの後の復食は?

A:10
まず、ファスティング期と同じぐらいに大事であるとご理解下さい。
ファスティング中は消化器官が休んでおります。あけは休んでいた胃にいきなり固形物を入れることに驚きを示す場合があり、体調が崩れる場合もあります。特に一日目にはおかゆよりもやさしい「お米のスープ」などが良いでしょう。長期のファスティングになればなるほど復食期は長めにおとりください。先にも述べましたが、ファスティングは復食まで終わらなければ終了しません。

Q:11
どれくらいの期間すればいいの?

A:11
まず3日が基本です。5日や7日のファスティングは体質改善効果に伴う大きな体調の変化が伴う場合があります。

Q:12
ファスティングができる年齢は?

A:12
ファスティングが可能な年齢は、およその目安として小学校高学年から60歳くらいまでです。これ以上も以下も少しカロリーを多めにとって実施されるのがよいと思います。特に老年の方が取り組まれる場合は水分の十分な摂取や身体を温めることに十分配慮して下さい。子供さんはやれるかというより我慢できるかという方が重要ですので、まわりで一緒に実行する方がおられるほうがよいでしょう。

Q:13
ファスティング中の仕事や運動は?

A:13
仕事についてはデスクワークは特に問題ありません。ただ持続力がいつもより落ちる場合があります。反面、集中力は高まるという報告もあります。ケアレスミスにお気をつけ下さい。肉体労働や運動については散歩などはファスティングの効果をより高めてくれ、積極的に行ってもらいたいのですが、激しい運動は避けてください。またファスティング期間中の運転もなるべく控えられた方がよいでしょう。できるなら休暇を利用され、ストレスのない状況でやられるのがよいでしょう。

Q:14
ファスティング中に気をつけなければならないことは?

A:14
水分の摂取です。ナトリウム分を摂りませんので、水分を貯留する身体の働きが低下しています。入浴はかまいませんが、熱いお風呂に長時間はいったり、サウナを利用することは控えてください。またアルコールやタバコは厳禁です。解毒がファスティングを行う目的の重要部分を占めますので。口が寂しいからといってガムを噛むことも避けましょう。消化器系が働いてしまいます。

Q:15
薬を飲んでもいいの?

A:15
副腎皮質ホルモンや抗鬱剤、血圧や血糖値をコントロールする薬など、投薬を中断すると危険のある薬を服用中の方はファスティング実行そのものに不向きです。その他の薬も基本的には食事をとりながら摂ることが指定される場合が多いので難しい面もありますが、一日忘れたぐらいで何ともないと言われるような薬はそれほどシビアに考える必要はないでしょう。
1日1食「夕食」を「酵素ジュース」にして他は通常通り食べるやり方ならば、血糖降下剤やインスリンをやっている人以外なら問題ないと考えます。ただしできれば夕食と寝る前ぐらいで分けられた方がよいでしょう。軽い糖尿病であれば、酵素ジュースを30分~1時間おきに一度の割合で(1日に4~5回ではなくもっとこまめに)摂られれば血糖値の乱れも少なくできると考えます。また事前3日間ほどはビタミンミネラルを多めに入れるのがよいと思われます。「血糖降下剤やインスリンをやっている人」はやはり避けた方がよいと考えます。

Q:16
ファスティングをやらないほうが良い場合はどんな時?

A:16
ファスティングの実施は基本的に自己責任において判断してください。
ただ3日ファスティングはこれまでの長年の実績からてみても安全性は高く、普通に生活している感覚で取り組むことが出来るでしょう。
危険を考慮する一般的な目安は、高血圧や糖尿病をはじめとする様々な疾病がある方で心臓や腎臓に障害が生じていない中程度までは可能ですが、臓器障害がある場合は避けられたほうがよいでしょう。また、やせすぎの方(BMIが18以下)も実施は苦しくなる方が多くなりがちです。妊娠中の方も避けられるべきでしょう(これから妊娠をめざされる方は強くおすすめします)。その他具体的な病名としては、心筋梗塞や脳卒中を起こされた方、悪性腫瘍、肝硬変、活動性の肝炎、肺や腎臓の機能不全、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、狭心症、心室性の不整脈、やせ型の糖尿病、こうげん病や難病、精神病などは(判断が難しいため)避けられた方が無難です。急性炎症、発熱をはじめその日の体調が悪い場合は半日ファスティングの場合は特に大きな心配はいらないと思いますが、妊娠期と体調が悪いときは避けられた方がよいでしょう。太りすぎ等を改善するようなメタボ対策及び単なる不定愁訴対策としてはうってつけです。

Q:17
女性の生理とファスティング開始時期について

A:17
生理開始1週間後から始めるのが最も適します。
女性には生理周期という特有のからだのリズムがあります。生理が始まってから排卵までの約2週間はエストロゲンという女性ホルモンの分泌が高まり副交感神経が優位になるため、からだが軽く、精神的にも安定状態に入ります。この時期が最適な時期。生理開始1週間後の開始が望ましいでしょう。逆に生理前はプロゲステロンの影響でからだに水分をためこみやすくなっています。この時期は無理なダイエットは避けたほうが良いでしょう。

Q.18
ファスティング中にくらくらする原因は何ですか?

A.18
1.エネルギー不足(カロリー不足)
2.普段清涼飲料水など白い砂糖を多く摂っている場合は血糖値が上がりやすくなっている…血糖値が下がりすぎるため頭痛やめまいやフラフラする。
3.体が省エネモードに入るために血圧と脈拍数が低下する。
などが考えられます。

Q.19
ファスティングをする上での一番のメリットを挙げるとすればそれは何ですか?

A.19
1.脂肪を燃焼させる際に「ケトン体」が発生する。ケトン体は脳のα波の発生を促す。
2.現代人は体内の脂肪酸のバランスが、オメガ6系脂肪酸(リノール酸)に偏っている方が多い。いったんそれを改善するためには、現体内のオメガ6系脂肪酸を燃焼させる必要がある。
3.化学物質、重金属、薬物などの有害物質は脂肪組織に蓄積されやすい特性があり、神経系、免疫系、内分泌系などに計り知れないほどの悪影響を及ぼす。ファスティングで脂肪の燃焼を促すことは最高のデトックス効果を得られます。

Q.20
ファスティング中に何か栄養素を足すとすれば何がおすすめですか?またその理由は?

A.20
アミノ酸です。ただし粉末上のものです。その理由としては、
1.筋肉低下対策(腰痛対策)
2.味のバリエーションを作る
3.解毒を促進…特にメチオニンやシステインといった含硫アミノ酸…※解毒バイブル2007の断食+サプリをクローズアップ。ケトンが出ないということは、筋肉が分解しているのかもしれない。それを防ぐ。体重に関して考えると、筋肉が減ると元に戻りやすい(元に戻すべきと体が判断)。逆に余分な脂肪が燃えるとそれは不要なものなので比較的リバウンドしにくい。

その他の注意事項

・頭痛について
ナトリウム分の欠乏によっておこるケースが主です。ドリンクに塩を混ぜたり、昆布茶を摂るなどして改善します。

・発疹について
ドリンク飲用直後に見られる発疹はジュースに対するアレルギーの可能性が高いので、実施を中止すべき場合もあります。実施以降で起こる発疹につきましては一時的なものが多いのですが、続行もしくは中止の判断に関しては実施本人の決定をまず優先して下さい。

・途中でやめる場合
1日でやめる場合-復食の必要なし。
2日でやめる場合-復食1日。
・リバウンドについて
ファスティング後は味覚が変わる方が多く食事量も減るので、リバウンドしづらいのです。大事なことは正しい食生活を行い、ストレス対策をきちんと行うことです。

出典:杏林予防医学研究所 ファスティングQ&A集より抜粋

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