No.15 肉と夏野菜の黒酢あん ~暑い夏に疲労回復のスマイルレシピ~

先日夏至を迎え、外気の温度が上がってくると活動量も増えてきます。夏はBBQやプールなど楽しいイベントが盛り沢山!楽しく夏を過ごせるように、食事で体調を整える術を身に付けましょう。そこで今回は疲労回復の味方「黒酢」を使ったレシピをご紹介します。

鶏肉と夏野菜の黒酢あん(1人分 303kcal)
材料(2人分)

鶏もも肉150g

鶏もも肉下味

醤油小さじ2

小さじ1

生姜おろし汁小さじ1/2

パプリカ赤、黄色1/4個ずつ

ズッキーニ1/2本

玉ねぎ1/4個

なす1本

片栗粉適量

揚げ油適量

万能ねぎ適量

黒酢あん

醤油大さじ1

黒酢大さじ2

砂糖大さじ2

片栗粉大さじ1/2

大さじ4

作り方
  1. 鶏肉は一口大に切り、醤油、酒、生姜おろし汁で下味をつける。
  2. パプリカと玉ねぎは1センチ幅のくし切り、ズッキーニは輪切り、なすは半月切り、万能ねぎは小口切りにする。
  3. 揚げ油を170度に熱し、鶏肉に片栗粉をまぶして揚げる。鶏肉が揚げ終わったらバットに移しておき、野菜も揚げる。
  4. フライパンに醤油、黒酢、砂糖を入れ火にかける。煮立ったら水溶き片栗粉でとろみをつける。
  5. 4.に鶏肉と野菜を入れあんをからませる。
  6. 器に移し、万能ねぎを散らす。
レシピ解説

たっぷりの夏野菜を黒酢でさっぱり食べられるレシピです。季節によって使用する野菜を変えると、旬の野菜の栄養素をたくさん摂れますね。

野菜は素揚げした方が色よく仕上がりますが、一度揚げるのが面倒な場合はフライパンに多めの油をひいて炒めても良いです。

揚げたり、油をたくさん使用するレシピは体に悪い、カロリーが気になる、という方もいらっしゃるかと思いますが、一般に売られているサラダ油ではなく、伝統的な圧搾法の油を使用すれば体にとって良い働きをしてくれます。→油についてはこちら

酢と疲労回復の関わりについて

「お酢が健康に良い」というのは昔から言われていますが、具体的にどのように働くのでしょうか。

人が疲れを感じるのは、乳酸という疲労物質が体内に蓄積しているためです。乳酸は通常なら代謝によって自然と消費されますが、代謝機能が衰え乳酸が体内に増えると体の様々な筋肉と結合して溜まってしまい、疲労を感じるようになります。黒酢に含まれるクエン酸や酢酸は乳酸を分解するため、運動後や頭を使った後の疲労回復に効果的です。また、クエン酸はエネルギーを生産するクエン酸回路の働きをサポートし、疲労の軽減や早期回復に役立ちます。

さらに、黒酢にはBCAAという筋肉を構成する重要なアミノ酸が多く含まれています。BCAAとは、筋肉のたんぱく質を構成するバリン、ロイシン、イソロイシンという3つの重要なアミノ酸の総称で、運動をする時のエネルギー源として働きます。黒酢を摂取することで運動時の持久力を高めたり、疲労を軽減する効果が期待されています。

また、黒酢は、夏場暑くて食欲のない時期に食欲を回復させてくれます。酢のさっぱりとした酸味が味覚や嗅覚を刺激し、唾液や胃液の分泌を促し、食欲増進作用のお手伝いをしてくれますので、毎日の食事に黒酢を上手く活用し暑い夏を乗り切りましょう。


黒酢の健康作用について

疲労回復以外にも、黒酢には様々な健康作用が期待されます。折角なので普通の酢との違い等、黒酢について理解を深めましょう。

1.黒酢とは

黒酢とは農林水産省が定めた「食酢品質表示基準」によれば、「穀物酢のうち、米(玄米のぬか層の全部を取り除いて精白したものを除く)又はこれに小麦もしくは大麦を加えたもののみを使用したもので、米の使用量が穀物酢1Lにつき180g以上であって、かつ発酵及び熟成によって褐色又は黒褐色に着色したもの」と定義されています。

2.有効成分
アミノ酸

黒酢特有の黒褐色は、発酵・熟成の過程において糖分とアミノ酸が結びついた化学反応によるものです。熟成するほど色が濃くなるため、黒酢のあの色は「長い時間をかけて熟成されている証拠」と言っても過言ではありません。

一般的な酢と黒酢の大きな違いは、この黒褐色の素となるアミノ酸の存在です。アミノ酸は人が生きていく上で必要不可欠な栄養成分で、健康を保つために重要な役割を担っています。黒酢には、このアミノ酸が豊富に含まれているのです。体内で作り出すことができないため、食事などで摂取する必要がある「必須アミノ酸」9種類のうち、8種類を含んでいます

酢酸

黒酢も一般的な酢も共通している栄養成分は、酢酸です。酢酸は体内に取り込まれるとクエン酸に変わり、運動後の疲労回復をサポートする効果があると言われています。

他にもメタボリックシンドロームをもたらす内臓脂肪の減少、高血圧の方の血圧低下や血中コレステロールの合成を抑えるなど、現代人が抱える病気のリスクを軽減させる健康効果があるとされています。

また黒酢にはクエン酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、グリコン酸、酒石酸など約16種類の有機酸を含み、腸内環境を整えたり、カルシウムの吸収を助ける働きなどもあります。

ビタミン・ミネラル

黒酢は、現代の食生活では不足になりやすいビタミンやミネラルも豊富に含んでいます。

ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸をはじめとするビタミンと、カルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄分、リンなどのミネラルは、身体全体の調子を整えるためには大切な栄養成分です。

3.疲労回復以外の健康効果
高血圧改善

主成分である酢酸は、高血圧の方の血圧低下に役立つことがわかってきました。これは、酢酸が血圧の上昇に深く関係するホルモン「レニン-アンジオテンシン系」の働きを抑えるためと考えられています。正常な血圧の方がお酢を摂取しても、血圧が下がることはありません。

高脂血症改善

血中コレステロール値や中性脂肪値、血糖値が高い人の血液はドロドロであるといわれています。血液がドロドロになるのは、栄養バランスの悪い食生活や睡眠不足、喫煙、ストレスなど生活習慣の乱れが大きな原因です。血液がドロドロになると、血液の流れが悪く、血流が滞った状態になり、悪化すると高脂血症になります。高脂血症をそのままにすると、血栓が発生し、動脈硬化を引き起こしてしまう危険性が高まります。動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞といった生活習慣病の発症リスクを高める、という指摘もあり注意が必要な症状です。

黒酢に豊富に含まれるアミノ酸などの有機酸は、血液の循環を改善し、サラサラの血液にしてくれます。生活習慣病予防や血圧低下に効果的です。

美肌効果

黒酢に豊富に含まれているアミノ酸は、美しい肌をつくるための様々な働きをします。

まず、チロシンやトリプトファン成長ホルモンの分泌を促します。成長ホルモンはアンチエイジングに欠かすことのできない物質とされ、不足すると肌にしわができやすくなります。アスパラギンとアスパラギン酸エネルギー生産効率をスムーズにします。エネルギー生産効率を活発にし、細胞の生まれ変わりであるターンオーバーの働きもスムーズにします。そして、システインシミの原因となるメラニン色素の沈着を防ぎます。他にも、黒酢に含まれるグリシンには保湿作用・抗酸化作用があり、セリン潤いを保つ天然保湿因子の主成分となり、リジン体の組織の修復を促進します。このように黒酢は肌に良い成分をバランス良く含んでいます。

また、クエン酸によるキレート作用という働きもアンチエイジングに有効です。キレート作用とは、体内に入った金属ミネラルが別の物質に変化してしまわないように周りを囲って、必要なものは吸収させ、不必要なものは排出させる働きのことです。金属ミネラルが排出されずに体内に蓄積すると、肌だけでなく細胞や臓器に悪影響を与えしまうので、クエン酸の働きがとても重要になります。クエン酸には抗酸化作用もあるので、活性酸素の発生を抑え、肌を含めて身体全体の健康を支えます。

これらの成分に加えて、黒酢にはビタミンやミネラルなども含まれており、美しい肌のために働きかけます。

便秘改善

酢には胃酸の分泌を促す作用があり、胃酸やお酢の成分そのものが胃や腸を刺激し、ぜん動運動を活発にすると言われております。さらにお酢には、腸内の善玉菌を増やすことで便通の改善効果が期待できます。便秘でお悩みの方は一度、酢大豆をお試しください。大豆に含まれる食物繊維の作用も加わり、効果が期待できます。

◆酢大豆の作り方

広口ガラス瓶にお酢540mlと大豆1合を入れ蓋をして4日間置きます。5日目からは瓶を冷蔵庫に入れ、きれいなお箸かスプーンで取り出し、1日5~6粒を目安にお召し上がりください。

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