第37回 実践!【良い歯の日】~歯周病の予防と対策~

2012年4月更新

皆様こんにちは。桜の花も咲き始め、まさに春爛漫。気持ちの良い毎日が続いております。さて、4月18日は「よい歯の日」ってご存知ですか?(同時に11月8日は「いい歯の日」)口腔内の健康を見直そうと日本歯科医師会が定めた日です。ある自治体の調査によると、歯の状態の良い人の総合医療費の平均は、悪い人のほぼ半分となり「歯の健康が生活習慣病を改善して、しかも医療費全体を抑える可能性がわかった」としています。このように、体全体の健康と密接に関わるお口の健康。春をステキな笑顔で過ごすために、口腔ケアを見直しませんか?

8020運動について

8020(ハチマルニイマル) 運動とは、「80 歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動で、平成元年から進められています。実際に、20本以上残っている人は生活のすべてが自立している一方で、自分の歯が満足に残っていない人のほとんどが介護を必要としているという興味深い調査があります。楽しく長生きするには、80歳で20本の歯を目標にすると良いようです。

歯周病予防と対策について

歯を失う主な原因はむし歯と歯周病です。特に歯周病は、痛みなどの自覚症状がほとんどないだけに、気づいたときにはすでに歯を保てない状態ということも少なくありません。ですから、歯の健康を考えるときにまず注意したいのが「歯周病」です。歯周病は歯肉や歯を支える組織の疾患すべてが当てはまり、今や40代以上のおよそ8割が歯周病菌に感染しているといわれています。近年、歯周病をきっかけに、「狭心症」「糖尿病」「動脈硬化」「がん」「肥満」「認知症」「骨粗しょう症」など様々な疾患との関係が指摘されているため、生活習慣病予防の為にも日頃から十分なケアを行いたいものです。

あなたは大丈夫?歯周病セルフチェック

  • 歯茎に赤く腫れた部分がある
  • 口臭が気になる
  • 歯茎の痩せが気になる
  • 歯の間にものが詰まりやすい
  • 歯磨きすると血が出る
  • 歯と歯の間がおむすび型になっている
  • 時々、歯が浮いたような感じがする
  • 指で触って少しグラつく歯がある
  • 歯茎から膿が出たことがある

<判定>
チェックがない場合・・・これからも十分な歯磨きを心がけましょう
チェックが1~2個の場合・・・歯周病の可能性があります。まず、歯みがきのしかたを見直しましょう。念のため、かかりつけの歯科医院で診てもらいましょう。
チェックが3~5個以上の場合・・・初期あるいは中等度歯周炎以上に歯周病が進行している恐れがあります。早めに歯科医師に相談しましょう。

対策1.生活習慣を改めよう

「間食が多い」「よく噛まずに食べる」「偏った食事」「やわらかいものを好んで食べる」「ストレスをためやすい」「タバコを吸う」「しっかり歯を磨かない」
これらの習慣は歯周病をおこしたり悪化させたりする大きな要因となります。特に喫煙は最大のリスクといわれ、歯周病はタバコ病の一種とさえ言われています。また、免疫力が落ちていると歯周病菌が暴れやすくなるため、日頃の健康状態も意識する必要があります。

対策2.しっかり歯を磨こう

歯を磨く女性の写真なんといっても口腔ケアの基本は歯磨き。夜寝る前に歯磨きを忘れるなんて一番やってはいけないことです。 「理想の歯磨きは3・3・3」といわれ、一日3回、食後3分以内に3分間歯を磨き、しっかりと歯垢を取り除くことが重要です。特に歯と歯茎の境目や歯と歯の間、奥歯の後ろ側、奥歯のかみ合うところ、前歯の裏側など磨き残しの多い場所に注意しましょう。

対策3.ビタミン・ミネラルを十分に摂ろう

Close-up of a stack of different kinds of fruits and vegetablesの写真歯周病は基礎栄養、特にビタミンC、バイオフラボノイド、カルシウム、マグネシウム、葉酸、ビタミンA、ナイアシンなどの欠乏とも深く関わっています。
特にビタミンCの十分な摂取は歯槽膿漏や歯肉炎を予防する上で大変重要ですし、ビタミンAは歯肉の発達や健康をコントロールしていると考えられており、子供の歯の健康にも大切です。新鮮な果物や緑黄色野菜、魚、全粒穀物など、歯や歯茎に必要な運動ができ、同時にビタミン・ミネラルを十分摂れるバランスの良い食事を心がけましょう。

また、虫歯予防には歯の表面のエナメル質を強化し、虫歯の酸で溶けて穴が開かないようにする栄養素を積極的に補いましょう。

◎マグネシウム:
歯の表面のエナメル質にカルシウムを沈着させる。ゴマ、アーモンド、大豆、緑黄色野菜に多く含まれる
◎ビタミンB6:
エナメル質に含まれるケラチン(タンパク質)の代謝を促す
にんにく、まぐろ、かつおに多く含まれる
◎ビタミンC:
歯槽膿漏や歯周病予防に重要
カリフラワー、ブロッコリー、レモン、赤ピーマンに多く含まれる
※他、歯の健康にはビタミン・ミネラルが大変重要です。

さて、いかがでしたでしょうか。
食べることは、生きること。からだの健康を保ち、食事を楽しむには「歯」は欠くことのできないものです。また、食生活において歯周病予防を心がけると、肥満防止につながることがわかっています。つまり、規則正しい食事をして、間食を減らし、よく噛んで食べることで歯周病も予防でき、ダイエット効果も高いというわけですね。
このように、口腔ケアを十分にすることによって、体全体の健康状態も改善することが出来るのです。是非、良い歯の日(4月18日)をきっかけに、自分自身の口の中の健康状態をチェックしてみましょう。

参考文献

  • 「からだの健康は歯と歯ぐきから」 財団法人 8020推進財団
  • 「予防医学ニュース No.176」 杏林予防医学研究所
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