カテゴリー別アーカイブ: 症状別栄養療法

 本コーナーでは、ライナス・ポーリング博士の提唱した「分子栄養医学」をもとに、病気の治癒や緩和を目指した場合に必要となる【基礎栄養素】と【摂取目安】を【症状別】にまとめています。各項目の解説では、それぞれの栄養素の役割や、体内での働きをわかりやすく説明しています。
参考資料:Prescription for Nutritional Healing (ニュートリショナルヒーリング-米国)

※摂取量への注釈
 各種ミネラル、ビタミンの摂取回数につきましては、基本的に食後3回とし、4回の場合は就寝前、それ以上の場合は食間に摂っていただくことを推奨致します。ミネラルやビタミンは酵素の火つけ役(補酵素)であり、酵素はタンパク質です。つまり食後に摂るのが最も効率的です。(エネルギーに変わる、血となり体の一部となる、大切なホルモンを作る…など) さらに、特にミネラルに関しては胃酸の分泌によって吸収が高まることからも食後摂取を基本とします。

 多量ミネラルの中で積極的に摂取が推奨されるカルシウムとマグネシウムは、各症状で示される量に対して、食事からも積極的に摂取しやすい量です。したがって、食事から得られる量を確認された上でサプリメントを足すことが理想です。

 ビタミンについてはビタミンCとビタミンB群(Bコンプレックス)が特に多量に必要とされます。
ビタミンCについては基本的に食後に500~2000mg(1回分)とし、足りない分は食間に分けて摂るのが理想です。ビタミンB群については食後に50~100mg(1回分)とし、こちらも足りない分は食間に分けて摂るのが理想です。

 ビタミンCもB群も水溶性ビタミンと呼ばれ、過剰分は尿として排泄されるため、できるだけこまめに摂るのが効率的です。ただこれはミネラルも含め、栄養素というものに関して同じようなことが言えます。

 量の増減につきましては、1か月を最大量で、そこから1か月かけて減らしていく、というのが基本です。