日本人の食事摂取基準

1日のエネルギー摂取基準

自分の体格や日常の活動量にあった食事の量をとっていれば、太りすぎ夫婦の朝食風景の写真・やせすぎになることはありません。ですが、エネルギーが過剰になれば肥満や生活習慣病のリスクが高まります。また、成長期に無理なダイエットなどでカロリー不足になれば、成長が妨げられてしまう等といったことがおこります。エネルギーは過不足なく摂取することが大切です。

1日の摂取エネルギー量の目安は性、年齢、基礎代謝や身体活動レベルなどによって決められます。
まずは、下の食事摂取基準で、自分にあった摂取カロリーの目安を見つけてください。自分の摂取カロリーが決まったら、その約1/3が一食の目安になります例えば、30~49歳の女性で、身体活動レベルがⅡの場合は1日2,000 Kcalですので、約3等分すると一食あたり約650 Kcalとなります。間食をした場合は、そのぶん夕食を軽めにするなど、生活に合わせて微調整しながら適量を食べるように心がけてください。

下記の表は、あくまでも健康な人を対象としていますので、食事制限や指導を受けている方は個別対応が必要になります。本当の理想の摂取カロリーは、個人によって、また同じ人でも体調や活動量などによって少しずつ異なりますので、目安としてとらえてください。

エネルギーの食事摂取基準 (Kcal/日)

性別 男性 女性
身体活動レベル
1~2歳 1,000 900
3~5歳 1,300 1,250
6~7歳 1,350 1,550 1,700 1,250 1,450 1,650
8~9歳 1,600 1,800 2,050 1,500 1,700 1,900
10~11歳 1,950 2,250 2,500 1,750 2,000 2,250
12~14歳 2,200 2,500 2,750 2,000 2,250 2,550
15~17歳 2,450 2,750 3,100 2,000 2,250 2,500
18~29歳 2,250 2,650 3,000 1,700 1,950 2,250
30~49歳 2,300 2,650 3,050 1,750 2,000 2,300
50~69歳 2,100 2,450 2,800 1,650 1,950 2,200
70歳以上 1,850 2,200 2,500 1,450 1,700 2,000
妊婦(付加量) 初期 +50 +50 +50
中期 +250 +250 +250
末期 +450 +450 +450
授乳婦(付加量) +350 +350 +350

身体活動レベルⅠ
生活の大部分が座っているなど静的で、身体活動が極めて低い

身体活動レベルⅡ
座って仕事をすることが多いが、職場での移動や立って行う作業・接客、あるいは通勤、買い物、家事、軽いスポーツなどのいずれかを行う

身体活動レベルⅢ
移動や立って行う仕事が多い。スポーツなど余暇における活発な運動習慣をもっている

資料:日本人の食事摂取基準2010年版

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