2009年12月更新分
■ 09年新春号 【脳を元気にする健康法!】
年の始まりは景気の影響で、どんより重苦しいムード。こんなときこそ、ハッピーな情報を・・。脳はいくつになっても成長し可能性は無限です。脳の機能が向上すると「物忘れしない」「若返り」「病気予防」「長寿」「前向きになる」「夢が実現する」など幸せの宝箱です。「宝の持ち腐れ」にならないよう、かつ景気を気にせず「タダ」で実践できる健脳情報を選りすぐってお届けしました。
おさらい 「ト・リ・ビ・ア」
(ト) 脳の60%以上が脂質であることから「油」の摂り方により、IQはもちろん人格形成にも大きく影響することが分かっています。
(リ) 言語(発声)は脳と密接な関係にあり、「ありがとう」「楽しい」「美味しい」など意識的に前向きな言葉を発することで、平均寿命がおよそ7年長くなるという報告があります。
(ビ) シカゴ大学の実験では寝る60分前に学習し、その後7~8時間の睡眠をとることで、成績が20%アップしたという発表があります。
(ア) 情緒不安定、鬱などの症状に「オメガ3必須脂肪酸」、加齢による認知力低下の予防には「ビタミンE」、アルツハイマーの原因物質βアミロイドの阻害には「フェルラ酸」が代表的な栄養素です。
■09年4月号 【歯と歯茎を元気にする栄養法!】
■09年6月号 【瞳を健康にして、目ヂカラUP!】
某番組で、永久歯が生えてこない子どもたちを見たのがキッカケです。中学生になっても乳歯のまま。原因はなんと、ご飯代わりのお菓子。これを「あたりまえ」として育った子ども達を見ると胸が締め付けられる想いでした。しかし、逆に考えれば大人たちが充分な知識を持って対処すれば、激減するはずです。次いで6月の「目」も同様です。子どもたちの瞳が守られ未来が明るく照らされますよう願いを込めて書きました。
おさらい 「ト・リ・ビ・ア」
(ト) 日本人のおよそ70%が歯周病であるといわれており、動脈硬化や心筋梗塞、狭心症、脳梗塞などの疾患にかかる確率が通常の3倍以上になることがわかっています。
(リ) 介護要らずを目指すなら「80歳で自分の歯を20本残す」を目標に掲げて歯を大切にしましょう。
(ビ) 「砂糖」はもちろん、インスタント食品やファーストフード、加工肉に含まれる「リン酸」「動物性タンパク質」これらは体内を酸性にします。子どもの大好物は酸性食品のオンパレード。虫歯菌を増やし、骨や歯を弱くし、角膜の形成を妨げます。目には老廃物を運ぶ毛細血管がビッシリと張り巡らされていることから、酸性食品の影響を大きく受けます。
(ア) 目や歯の健康に必要な栄養素は、ビタミンA、C、B2、B6、マグネシウム、コラーゲン、タウリンなど
09年8月号 【腸内環境問題に取り組もう!】
今年は春先のマスク売り切れ騒動が治まったと思ったら、夏以降にインフルエンザ流行の声・・・。免疫力に自信のない方から多く相談を頂いたことから、免疫システムの要である「腸」をテーマに決めました。意外にも腸のトリビアは今年一番、ダントツに反響が多かったので正直驚きました。腸については近々また書きたいと思っています。
おさらい 「ト・リ・ビ・ア」
(ト) 「腸は第二の脳である」。脳と同じように精巧な自律的神経回路を持ち、腸の神経系は食道から胃、小腸、大腸に至るまでの全ての消化に関わっています。
(リ) 腸はビタミンやホルモンを合成して作リ出したり、中性脂肪やコレステロールの代謝を促すなどの働きもします。腸の健康は、免疫系、ホルモン系、自律神経系と影響します。
(ビ) 日本食はプロバイオティクスの宝庫。ぬか漬けの「ぬか」には1グラム中に1億個以上の乳酸菌がいるといわれています。
(ア) 腸は冷え、ストレスに弱い。毎日楽しく冷やさない工夫をし、腸内環境を悪化させる「動物性タンパク質」「過剰な糖分」「食品添加物」「精製食品」などは控えましょう。
09年10月号 【糖尿病対策を考える】
現在、ここ日本でも予備軍もふくめますと糖尿病患者は2000万人に達するといわれ増加の一途をたどっています。この問題は、今、私たちが真剣に取り組まなければならない大変な局面を迎えています。5年後には日本人の4人に1人が糖尿病になるとさえ言われています。酸性食品の危険性についてお話しましたが、ここで食の欧米化が進んだことが根本原因だと明らかになります。
おさらい 「ト・リ・ビ・ア」
(ト) 日本人の3~4人に1人が「倹約遺伝子(肥満遺伝子)」を持っており、胃酸、インスリンの分泌が欧米人に比べ半分程度であることから、該当する人は糖尿病になる可能性が高くなるといわれています。
(リ) 欧米人と同じ食事を毎日することは、草食動物のうさぎにライオンの肉を食べさせているのに等しい。体質、民族性を無視した食生活が糖尿病を一気に増幅させてしまいました。
(ビ) 血液中の過剰な糖分は血液を酸性にし汚すので血管を傷つけ、詰まらせます。血管は全身にめぐっているので、血管の多い腎臓の血管が傷つくと腎不全になったり高血圧になったりします。糖は神経細胞にも入り込んでいくので、こむらがえりや視力低下も起こします。
(ア) 糖尿病は「糖」だけ注意していてもダメ。高カロリー食を3日続けただけで、糖尿病になるリスクがあがることがわかっています。
2009年健康トリビア まとめ
今年1年分のトリビア総集編をお読みいただきましたが、お気づきになりましたか?糖尿病対策の(ト)(リ)(ビ)(ア)はこれまでの「脳、歯、目、腸」にもすべて当てはまるのです。
「糖尿病なのに、不思議!」コレが正真正銘、今年最後のトリビアです。食の欧米化により糖尿病やアトピー、高血圧、アルツハイマーなどの罹患率は数十年で一気に膨れあがっています。
皆様が今一度、健康について真剣に考えるきっかけになれば嬉しく思います。そして、健康であることの喜びをお子様やお孫様も受け継いで下されば、この上ない幸せです。今年一年ご愛読頂きありがとうございました。また、来年も変わらぬご愛顧を賜れますようお願い申し上げます。